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●ダブリン '04年6月30日(水)

前日にダブリン市内のレンタカー屋に車を返したので、この日は徒歩での観光だ(ちなみにレンタカー屋からホテルまでの道のりは遠かった・・・)。まずは街中を散策しつつ、ホテルの近くにあるトリニティ・カレッジへ。ここには1000年以上前にラテン語で4つの福音書を描き表した「ケルズの書」があるのだ。その中には華麗な装飾を施したページが含まれ、毎日違うページを展示しているらしい。様々な展示物を見た後、ケルズの書、ダローの書などをじっくりと鑑賞。修正ペンとかないわけだから、いわゆる一発書きだと思うのだ。その当時の修道士は、キリスト教の知識のみならず、文字や絵も上手じゃなきゃいけないのねえ。じっくりと見学した後、アイルランド最大数の写本、蔵書を誇る図書館へ。旧図書館であるロングルームを見て周り、ショップによってケルズの書の絵葉書を買った。さて、次はダブリン城だ。

トリニティ・カレッジ ケルズの書で有名
ダブリン城は、ステートアパートメンツが何かの行事で見学が不可だった。 残念だが仕方がない。スクリーンでビジュアルガイドを見た後、教会と別棟の地下にある古い橋の跡だけガイドに従って見て周った。で、ガイドの説明の中で知ったのだが、「ダブリン」とはノルマンの言葉で「汚い水」という意味なのだそう。ダブが日本語のドブと重なり、なんとなくオカシかった。さて、ダブリン城の次はクライスト・チャーチへ。この大聖堂は1038年に北欧系のデーン人によって建設されたとのこと。床は、見事な絵タイルで飾られ、大聖堂の建設に尽力を尽くしたノルマン人ストロングボーの墓石や、聖ローレンスの心臓、13世紀そのままの姿を残した中世地下室など見所がいっぱいある。また変わったものしては、パイプオルガンから出てきた猫とねずみのミイラなども展示されている。

聖ローレンスの心臓 美しい床の絵タイル クライスト・チャーチ外観
次は、ちょっと離れたところにあるギネス・ストアハウスへ。アイルランドで最も有名なメーカー、ギネスのビール工場である。ただし、工場を見学するというよりも、アミューズメントパークのような博物館という感じ。展望台ではギネスビールを1杯試飲できる。そこからの眺めは、ダブリンの街を一望できて、なかなかなものだった。相変わらず、左は青空だけど右は雨降りという、すごい天気を眺めつつビールを飲んだのであった。  

大量のビール樽 展望台の風景 右と左じゃ大違いの天気
試飲後、一階下のカフェで遅い昼食をとった。私が頼んだギネスビールを使った牛肉の煮込みは、おいしかったけど大量で最後はかなり苦しかった。このあたりで疲れは私のピークに達してきていた。Tシャツなどが案外かわいかったのでショップで一枚購入した後、もうひと踏ん張りしてセントパトリック大聖堂へ。こちらは「ガリバー旅行記」の著者ジョナサン・スウィフトが1713〜45年の間司祭長を努めたこともあり、友人ステラとともに埋葬されている記念板がある。ここも床の絵タイルが見事だった。
      
ここも床が綺麗 スウィフトと恋人(?)の墓 いわくつきのドア
大聖堂に隣接している公園に、かつてあった泉で聖人パトリックが、キリスト教への改宗者を洗礼したことが起源となり、5世紀以降に教会が建てられ、1191年にはノルマン人が石造りにし、現在は13世紀に改築されたものとのこと。上部右にあるドアの写真は「チャプタードア」と呼ばれ、1492年に起こったキルデア伯とオーモンド伯との争いの際、キルデア伯が参事会室のドアに穴をあけ、そこに逃げ込んだ宿敵オーモンド伯に対し和解の手を差し伸べたという和睦の逸話を記念するものだそう。見学後、庭の美しさに見惚れつつホテルへ戻った。だんなは博物館まで一人で行ってみたが、閉まっていたとのこと。おそうざいやビールを買って来てくれたので、ダブリン最後の夜は、部屋で質素に夕食をとったのだった。
      
美しい祭壇 聖パトリック大聖堂外観
ダブリンは見どころが多くて楽しかったが、なにしろ拝観料が高い。ギネス・ストアハウスなんて13.8ユーロもしたしな。これは、アイルランド全体を通して言えることだけれど、教会なんて他の国ならだいたい無料で入れるのに、どこに行っても入場料を取られたと思う。ただ、日本語のパンフレットが充実していたので、その分楽でもあった。

翌日は、空港バスに乗ってダブリン空港へ。バスの停留所は市内に何箇所かあるので、自力で探すかホテルの人に聞いてみると良いだろう。

 




















































































































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