汽車に乗って あいるらんどのやうな 田舎へ行かう ひとびとが祭の日 傘をくるくるまはし 日が照りながら雨のふる あいるらんどのやうな 田舎へ行かう 窓に映った自分の顔を 道づれにして 湖水をわたり 隧道(とんねる)をくぐり 珍らしい顔の少女(をとめ)や 牛の歩いている あいるらんどのやうな 田舎へ行かう 「汽車に乗って」 詩:丸山 薫 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この「汽車に乗って」という歌は、私より一週前にアイルランドを訪れた、あるサイトの管理人さんが掲示板に書かれたもので、私自身は今まで知らなかったのだが、なかなか印象的な詩なので載せてみた。 "日が照りながら雨のふる"とはよく言ったもので、降雨日数が年間200日を超えるというその気候のためか、毎日のように雲が厚くたれこめるのだが、また風も強く、 ふと気がつくと青空がポッカリと広がり、そんな中で通り雨がサアッと大地を濡らしていくのである。その神秘的な光景は、確かに妖精の存在を信じてしまいそうになるのだった。 さて今回の旅は、ライアンエアーを使ってフランクフルト・ハーン空港から、アイルランド西部のケリー空港に降り立つところから始まる。そして、レンタカーに乗り込んだ私達がまず最初に目指したのは、ディングル半島であった。 |
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