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●プロローグ

●高山病について

●ペルー
クスコ
マチュピチュ
マチュピチュ1
サクサイワマン
ケンコー
ケンコー1
リマ

・・・アルゼンチンへ・・・

●エピローグ


●ケンコー1 '04年12月27日(月)

ここは、祭儀に使われた場所といわれ、頂上付近にはジグザグに彫られた細い溝があり、そこにリャマの血を流して、出口から流れ出る方向で占いをしたという。この溝が、ケンコー(=ジグザグ)遺跡と呼ばれる由来である。頂上にはピューマやコンドル、リャマの形に彫られた部分や、日時計といわれるものもある。なかなか興味深いのだが、頂上に登った途端、頭痛がひどくなったので、その辺の石に腰掛けて、しばし休む。だんなはここでアスピリンを飲んだくらいだ。ひどいもんだね、ホント。地上に降りて、地下部分を散策した後、事務所でタクシーを呼んでもらい、遺跡の全景が見える草むらに座って待つことにした。うつむいていると、目の前に二本の足が。派手な衣装を着たニイチャンが「フォト?」と聞いてくるが、もちろん返事は「ノン、グラシャス」。こっちはそれどころじゃないんだよ(苦笑)。頭さえも挙げずに答えたので、ニイチャンは「オウ・・・」と言って去っていった。ごめんよ。

しかし。その昔、ここを制圧したスペイン人は高山病にならなかったのだろうか?よく戦えたものだ。例え、ゆっくり登ってきたにしたってねえ・・・。インカ族が、なぜ文字を持たないまま社会を組織できたのか、ということと共に、私にとっては大きな謎である。

リャマ、コンドル、ピューマの彫り物 ジグザグの溝 タクシーの車窓より
帰りのタクシーは、呼び出し代2ソル追加の7ソル取られた。だんなは不服そうだったが、事務所のおじさんも「ノーマルプライスだ」と言うので、それで良しとすることに。ただ、自動車道路は遺跡を迂回する形でできていて、私たちが歩いた倍くらいの距離を走ったので、確かに妥当だと納得したのであった。アルマス広場に到着し、カテドラルに入ろうとしたが、ちょうど閉館してしまった。仕方ないので、近くのトラットリアでゆっくり昼食をとり、何度も往復したソル通りを、再びホテルに向かって歩き出した。ホテルで荷物をピックアップし、タクシーを捕まえてもらう。5ソルで空港に到着。荷物を後ろから降ろそうとしたら、なんと、このタクシーは日本の中古であったことが発覚(笑)。中古の日本車は町で結構見かけたのだが、なかなかシャッターチャンスに恵まれなかった。漢字は外国人にとってとてもクールな文字で、わざと消さないとも聞く。最後の最後に念願の写真が撮れて良かったわ(笑)。
まだまだ現役 常盤薬品 思い切りひしゃげたペットボトル
空港でチェックインすると、一つ早い直行便に乗せてくれるとのこと。確か、この便は満席だったか料金が高かったかで止めた便だと、だんな。いずれにしてもラッキーだ。ただ、リマ発ブエノスアイレス行きは夜中の01:15発なので、リマでの滞在時間が更に延びてしまう。最も治安の悪い街と聞いているので、待ち時間は空港で過ごそうと決めていたが、せっかくだから街中に出てみようかということに。リマの空港に到着すると、乗り合いバスが市内まで一人10ソル(3ドル)だと言うので、それでお願いすることにした。スーツケースを預けたいので、運転手にロッカーの場所まで連れて行ってもらう。預ける際、もうソルもドルもなかったので後払いにした。その後、近くの銀行でユーロをソルに両替して(すごい換金率が悪かった)、ワタワタとバスに乗り込んだ。乗車してから、上着やその他貴重品もロッカーに預ければ良かったと、後になって後悔。気圧の変化で、ぐんにゃりとひしゃげたペットボトルを見ながら苦笑したのであった。

●リマ '04年12月27日(月)

帰りも、この乗り合いバスに乗れるのかと聞くと、降りたところから乗れるという返事。だが、降ろしてもらったアルマス広場付近には、バス停らしき表示が全くなかった。広場自体は政庁や市庁舎、カテドラルがあり、とても美しい。警官もあちこちに立っていて、安心して歩くことが出来た。カテドラルの中も見学し、広場をグルッと周ってみたが、バス停はない。お巡りさんに聞いても分からないようだったので、インフォに行ってみることにした。そこで教えられた場所に行く途中、サントドミンゴ教会があったので、そこにも入ってみることにした。コロニアル時代の教会で、絵タイルが綺麗だった。教会を出てバス停を探すが、やはりない。また警官がいたので聞いてみると、表示は全くないが、ここらあたりで待っていればバスが来ると、指を差して教えてくれた。どこに行くんだと聞くので空港だと言うと、空港行きのバスはここには来ないという。そのお巡りさんはタクシーで行くのが一番だよと教えてくれた。この場所から見えた山の上には、クスコで見たようなキリストの白い像が見えた。景色はなかなか良いところだった。

      
山頂にはキリスト像が 中央郵便局 アルマス広場
内部がアーケードになっている中央郵便局を通って、再びアルマス広場へ。そこから、今度はウニオン通りに入った。リマきっての繁華街で、ものすごい人通りであった。路上で両替をする人の近くには必ず警官が立っているので、ここも安全な雰囲気だ。あちこちの店を覗きつつ、高級ホテル"ボリーバル”まで歩く。ガイドブックに、ここでカクテルでも飲んでみては、と書いてあったので来てみたのだった。最初に、フロントでタクシーで空港まで行った場合のノーマルプライスを聞いたところ、33ソルとのこと。手持ちのソルでなんとか行けるので安心してバーに入り、だんなはピスコサワー、私はピスコを使ったカクテルを注文。時間だけはたっぷりあるし、高山病の心配もないので、ゆっくりまったりペルー最後の夜を楽しんだ。だんなは乗り合いバスのレシート(スペイン語)を眺めていたが、どうやら、そこに書かれた番号に電話すれば迎えに来てくれるらしいという事が判明。フロントに戻ってここに電話をかけたいと言うと、1ソルでかけてあげるとのこと。お願いしてかけてもらい、だんなが苦労しながらスペイン語で、今日の20:30にこのホテル前に迎えに来てもらうようお願いした。最終的にはフロントのおじさんが相手に説明してくれ、一旦電話を切った後、確認の電話が入り、無事予約を完了(笑)。バスを待っている間、「いやー、ここは良いホテルだねー」と褒め称えあったのだった。宿泊者でもない私たちのために、本当にありがとう、グランホテル ボリーバル!
路上で両替 高級ホテル"ボリーバル" 奥がピスコサワー

とーこーろーが。ここからトラブル発生。20分以上遅れたバスに乗り、二人分として20ソル差し出すと、運ちゃんは一人10ドルだと言うではないか。もちろん、だんなは猛抗議。運ちゃんはオフィスに携帯で電話をかけ、だんなは電話に出たオフィスの女性とかなりやりあった。だんなは「10ドルならタクシーの方が安い。30分近く待たされて、その間にいくらでもタクシーに乗れたのだ」と主張。向こうは15ソルまで値段を落としてきたが、「それにしてもタクシーの方が安い。今からタクシーに替えてもいいんだ」と言い、結局私たちの言値で向こうが折れた。最後に、しかもバス会社にボラレそうになるとは。恐るべし、リマ。バスに対しても、事前に値段交渉しなきゃいけないみたいだ(苦笑)。

空港に着いて、お金を払ってロッカーから荷物を出し、残ったお金をコインも含めてユーロに換金した。そうそう。忘れてはならないのが空港税。確か、22ドルと結構高かった。国内線が5ドルだったかな。もちろんソルでも支払いが可能。 面倒だから航空券購入の際、一緒に支払えればいいのにね。

  
















































































































































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