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●プロローグ

●アルゼンチン
ブエノスアイレス
ブエノスアイレス1
ブエノスアイレス2
イグアス
イグアス1(ブラジル側)

・・・ペルーへ・・・

●エピローグ

●ブエノスアイレス1 '04年12月28日(火)

ペルーとアルゼンチンの時差は2時間だ。4時間15分のフライトの末、7:30にブエノスアイレスに到着。なんと言っても安いので、またコレクティーボを使うことに。キオスクで小銭を作り、停留所で86番のバスを待つ。と、前回はいなかったバスの係員が日本語で話しかけてきた。母親が日本人だと言う。バスが来る間、だんなはずっと彼と話をしていた。バス代は一人1.35ペソ。50円しない。リムジンバスは22ペソだから本当に安い。その代わり時間は倍以上かかるけどね。あ。あと、途中でものすごく混むので、大きなスーツケースを持っている場合は遠慮した方がいいかもしれない。
バスを降りたところは地下鉄A線の近くだったので、それに乗ってC線に乗り換えることにした。A線は1913年開通の最も古い地下鉄。そのレトロな感じがとてもステキで写真を撮りたかったが、荷物もあったし混んでいたので止めておいた。さて、目的地で降りてC線に乗り換えようとしたが、表示がない。一度外に出て、C線が通っている駅まで歩いた。係員に、乗換え駅を間違えたことを説明する。最初はだめだと言っていたが、私も口を挟むとさすがに言葉に詰まり、ちょっと考えた後、ロックされてるドアを開けて中に入れてくれた。アルゼンチンの皆さんは、女性に親切かもしんない(笑)。まあ、地下鉄一回券って、たった70センターボなんだけどね・・・。

にぎやかなフロリダ通り ちょっと食べちゃった激ウマステーキ マテ茶の容器
一泊目に泊まったホテルを再び使うので、場所はもうわかっていた。くたくただったので部屋でまったり。今夜はタンゴを見に行こうと思っていたので、ゆっくりシャワーを浴び、残っていたカップラーメンをすすりながら、これからのスケジュールを考えた。明日は天気が悪いと、バス停にいたオジサンが教えてくれたので、青空が広がっている今日のうちに、5月広場に行って写真を撮ってくることにした。フロントで、行こうと思っていたタンゴのお店について聞くと、あまりそこはオススメではないと言われてしまう。結局、ホテルが扱っているツアーに入ることにした。南米は治安が悪いからね。やっぱり初心者としては慎重にならざるを得ない。「食事やショッピングをするならフロリダ通りに行きなさい」と勧めるので、行ってみることにした。アルゼンチンは皮製品で有名だ。ウロウロお店を見ていると、だんながトイレに行きたいと言い出した。なので、ちょっと寂れたショッピング街の一角にある定食屋みたいなところに入る。飲みものを選ぼうとメニューを見ていたら、「俺、ステーキ食べようかな」と、だんな。トイレに行きたかったんじゃないのかいっ!とツッコミつつ、私も料理を頼むことにした。それがねえ。すっごくおいしかったのよ!特にだんなのステーキは、でかいサラダ付でなんと6.5ペソ。約1.6ユーロ。え。220円前後?って感じ。グラスワインも並々と注いで2ペソくらい。私もステーキにすれば良かったと、ホント後悔した(苦笑)。
      
歩道にいたパトカー カーサ・ロサーダ(大統領府) ギリシャ神殿のような大聖堂
安くて美味しい料理に大満足して、更にフロリダ通りを歩く。歩行者専用道路を、かわいいパトカーが走っていたので、写真をパチリ。アルゼンチンの国旗は白と青だが、パトカーも青を基調にしていてステキだった。そのまま歩いて5月広場に到着。ピンク色の建物は、その名もカーサ・ロサーダ(ピンクの家)。青空に映えてとても綺麗だった。ネオ・クラシック様式の大聖堂は、内部も拝観した。教会内右側には、南米開放の父ホセ・デ・サン・マルティン将軍の棺が安置されていた。本来は、ここに護衛兵がいるらしいが、入り口で隊列を組んでどこかへ行ってしまってから、再び見ることはなかった。独立宣言の舞台、カビルドも5月広場に面して建っている。スペイン植民地時代は行政機関として、独立後はブエノス・アイレス市議会として使用されている建物で、館内には植民地時代が使われてきた机やイスなどが保存されている。しかし、スペインってのは、すごい勢力だったんだねえ・・・。
独立宣言の舞台カビルド 去り行く護衛兵 木のエスカレーター

次に、カテドラルから地下鉄に乗り、トゥリブナレス駅で降りた。世界三大劇場の一つと言われるコロン劇場は、ラバージェ広場を横切ってすぐだった。オフシーズンのこの時期は、毎日何かをやっているわけではないようだ。サイトを見ると、中は豪華でステキそうなのだが、仕方がない。劇場のまん前にあるベンチに座ってだんなはガイドブックを読み、私は建物をボーッと眺めたり、写真を撮ったりして過ごした。その後、歩いてホテルに戻り、部屋で一服。ツアーバスを知らせる電話が来るまで、ニュースを見ていたのであった。

ペルーでも思ったが、ここアルゼンチンでも、アメリカ人観光客が多い。他の観光地ではよく聞こえてくるドイツ語は、今回あまり聞かなかった。このツアーもアメリカ人が圧倒的で、食事のテーブルも同席になってしまった。スペイン人と一緒じゃなくて良かったが、ネイティブのスピードで話される英語は、私にはキビシイものがあった。最初の話題は、当然のことながらTsunami。日本は大丈夫かと聞かれる。2004年の日本は、これまでも地震や台風被害が世界的に報道されていたので、アジアで起った災害ということで、一括りにされてしまったのだろう。そもそもTsunamiって日本語だしな・・・。何人かの旅行者が被害に遭っているようだが、日本自体は問題ないと、だんなは説明していた。 

コロン劇場 タンゴを堪能 ゴージャスでしたわ

さて、まあまあ美味しい食事の後、いよいよショーが始まった。タンゲリーアでタンゴダンスだけを観てみたかった私にはショーアップしすぎの感があったが、ダンサーもオケも歌手も、一流だということは分かる。特に気に入ったのが、ラストに近くなってから出てきた、オーケストラのベテラン勢だ。トップの写真の人たちがそうなんだけど、これはスゴかった。呼吸を合わせて、一斉にバーンと曲を始めるところなど、職人技というか芸術的というか・・・。私は思わず指揮者を探したほどだ。このオジサマたちのおかげで、私にとってのタンゴは、ダンスでも歌でもなく、オーケストラそのものになったのだった。

  




























































































































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