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●プロローグ

●高山病について

●ペルー
クスコ
マチュピチュ
マチュピチュ1
サクサイワマン
ケンコー
ケンコー1
リマ

・・・アルゼンチンへ・・・

●エピローグ

  

●マチュピチュ1 '04年12月26日(日)

カフェで食事中、一匹の犬がウロウロしながらオコボレをねだるので、パンの切れ端をいくつか投げてやった。 さて、食事が済んで一服した後、バスに乗って麓まで戻った。そうそう。昔は、つづら折りの道を行くバスよりも早く麓に降りて、乗客からチップをもらっていた「グッバイボーイ」という少年がいたらしいが、教育上よろしくないということで、今は止めさせたそうである。それまでは先輩から後輩へ、代々引き継がれていたというから恐れ入る。バスを降りたところからは、お土産屋がひしめく中を歩かないと駅に辿り着けなかった(苦笑)。リャマと同じような容姿をした、アルパカという動物の毛で作ったブランケットを、10ソル(約3ドル)まけてもらって70ソルで購入。まだ時間があったので、川沿いのお店に入ってコカ茶を飲んだ。ここは、お湯にコカの葉をたくさん入れた形で出てきた。お皿で蓋をして、少し蒸らしてから飲む。緑茶に、何か他のハーブを混ぜたような味がする。日本人の口には合いやすいと思う。ペルー名物の飲み物としては、後一つ「インカコーラ」というのもある。甘くてさほど美味しいものではないが、これもペルーでしか飲めないので、私はずっと暖かい飲み物はコカ茶、冷たい飲み物はインカコーラを注文していた。

ところで。上の写真は、マチュピチュに到着した際バスを降りた辺りで撮ったもの。まるで日本にいるかのような錯覚を起こす。日本人移住者が多いペルー。ホテルでも、NHKを見ることができて感激した。ただ、そのNHKのニュースで、スマトラ沖大地震の惨事を知ることになるのだが・・・。

もっとください 葉っぱがびっしりのコカ茶 一番左がインカコーラ
さて、電車の発車時間30分前に近くなったので、駅のホームへ向かった。自分の車両のアルファベットが書かれたプラカードの前に並び、順番に中へ誘導された。座席はまたバラバラだったので、乗客同士で代わり合う。帰りは発車がかなり遅れたが、もう帰るだけなので大して不満にも思わない。そして、やっと動き出した電車から見える風景を、またのんびりと楽しんだのであった。
      
険しくも美しい眺め 流れが急なウルバンバ川 一面のとうもろこし畑
雄大な自然も、素朴な村の風景も、私の目にはみな新鮮に映る。村はゴミが散らばっていたり、崩れかけた建物があったりなど、決して綺麗ではないのだが、それら全て含めて、なぜか心に迫るものがある。人も、ニコニコと電車を見送る者や、警笛に耳を塞ぎ、迷惑そうな視線を投げかける者など、いろいろだ。私だったら、自分の生活を好奇な目で見られたら、嫌だろうなあと思う。ガイドブックによると石を投げる人もいるので、電車の窓は閉めておいた方が良いそうだ。私たちのときは、そんなことはなかったが。 間違ってポロイ駅で降りるというハプニングがあったが(慌てて電車に飛び乗った)、無事にクスコの夜景が見えてきた。その際、ちゃんと電車の明かりを消してくれる。至れり尽くせりだ。夜景は、本当に美しかった。遠くアルマス広場が、しかしハッキリと確認できる。何度もシャッターを切る私であった。 19:00過ぎにクスコ駅到着。帰りもお迎えに来てもらっていたので、安心かつ楽チンだ。アルマス広場まで送ってもらい、ペルー旅行のメインイベントはつつがなく終ったのであった。その後、昨日食べたところと同じ系列の店(Chez Maggy)で夕食をとり、1ドリンク無料のピスコサワーや赤ワインを飲んで、また鼓動をドキドキさせながらホテルに戻った。 ペルー料理はスパイシーで、とても美味しかった。田舎の、飲み水もままならないようなところの食べ物は悲惨らしいが、少なくともクスコなどの観光地では十分に楽しむことができると思う。
牛飼いも家路を急ぐ 中央がアルマス広場 日中のクスコの町並み
ちなみにこの日のツアーは、一人なんと145ドルだった。最初はびっくりしたが、電車の往復で既に90ドル(バックパッカー用55ドルというのもあるらしい)、マチュピチュへの入場券は20ドルだ。後の35ドルがバス往復とガイド代、ホテルへの送迎とこれらチケットのアレンジ代だとすれば、前もって旅行代理店に頼むのも、便利で悪くないと私は思う。何より、当日満員でマチュピチュに行けなかったら、という不安が解消される。私たちのように時間がない人にはオススメだ。それにしても、あの車窓からの眺めは、本当に素晴らしかった。楽しかったなあ。

●サクサイワマン '04年12月27日(月)

この日は、頭痛が酷かっただんなも朝食に目玉焼きが食べられるほどに回復。相変わらず美味しい大きくカットされたフルーツをお代わりし、満足して部屋に戻りパッキングを済ませてチェックアウト。午後のフライトなので荷物をフロントに預け、アルマス広場近くにあるインフォに向かって歩き出した。その途端、後頭部に軽い頭痛を感じる。まだまだ高山病であることには変わりなさそうだ。インフォに着いて話を聞くところによると、クスコにある数箇所の博物館と近郊の遺跡がセットになったチケットは10ドル。近郊の遺跡だけを観ることができるチケットは6ドルだが、それは現地でしか買えないとのこと。まずインカ博物館へ行こうと思っていたのだが、それは10ドルのセット券の中に含まれていなかったので、結局インフォでは何も買わずに外へ出た。ソルがなくなってきたので、銀行のATMで引き出そうとしたが、最低額が必要以上なのでキャンセル。ユーロを使って両替屋に挑戦したところ、思いの他良いレートにだんなはびっくりしていた。銀行で引き出すより良いかも、と言っていた。

インカ博物館では、プレ・インカ時代のものやコカの葉を麻酔にして外科手術を施された頭頂部に穴の開いた頭蓋骨、ここら辺りが原産と言われるトマトやジャガイモの化石や、水を入れ、その水平さでもって定規を作ったり石の水平さを測ったとされる器など、興味深いものがいろいろ展示されていて面白かった。見学後アルマス広場まで戻り、そこからサクサイワマンまでタクシーに乗って行った。メーターが付いていないので事前に交渉することが必要だ。私たちの場合は5ソルでお願いした。

ジグザグとした城壁 一段目に巨石が多い 3段は天井、地上、地下を表す

インカ帝国時代、クスコはピューマの形をしていたのだが、高台にあるサクサイワマンは、その頭の部分に位置している。巨石を積み上げた3段の城壁はジグザグしていて、ピューマの牙を表すと言われている。1536年、インカ帝国軍が起死回生の隆起をした時ここに陣取り、クスコのスペイン人を震え上がらせた、とガイドブックには書かれている。ここらの石は、建築材料としてスペイン人に持ち去られてしまい、頂上に三つあった塔も、今は土台を残して跡形もない。ただ、この遺跡からはクスコの町並みが見下ろせて、とても良い眺めであった。


●ケンコー '04年12月27日(月)

次は、徒歩で約15分というのでケンコーの遺跡まで歩くことに。サクサイワマンの隣には、手を広げた白いキリストの大きな像がある。持っているチケットで側に寄ることができるのだが、とてもそんな余裕はない。歩いていると、民族衣装を着てリャマを連れてるオバサンが写真を撮れ、とウルサイ。悪いけど、チップとか面倒なので無視する。

道端で休むリャマたち ケンコー遺跡 右端の派手なのがインカ兄ちゃん
道端にある村には、たくさんのリャマがいた。通り過ぎてから、ズームでさりげなくパチリ。ごめんなさい。いつもなら大したことない道のりが案外堪える。軽い頭痛を感じながらも、なんとか到着。
  





















































































































































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