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プロローグ

●ノルウェイ
オスロ
ソグネフィヨルド
ソグネフィヨルド1
ベルゲン

・・・フィンランドへ・・・
・・・エストニアへ・・・

エピローグ

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●プロローグ

北欧には常々興味があったが、冬にアイスホテル+ウィンタースポーツ+オーロラを企画しながら叶わなかったスウェーデン旅行以来、ちょっと頭から離れた状態だった。今回も9月と、夏のベストシーズンには外れた時期だったので違うところにしようかとも思ったのだが、日本からのツアーは9月中旬までやっているようだし、何よりツアー代金で40万以上することに驚き、慌ててスケジューリングしたのであった。ドイツへの往復は、お馴染みとなったライアンエアーを使用。夕方発で時間的には勿体無かったけど、二人で135.32ユーロという安さには適わない。ちなみに帰りはフィンランドのタンペレからハーン空港まで二人で108.94ユーロである。
さて、オスロ郊外にあるトルプ空港に到着した私達は、ライアンエアー専用のバスに乗り、2時間近くかけてやっとオスロ駅近くのバスターミナルに到着したのだった。


●オスロ '04年9月8日(水)〜9日(木)

ホテルはオスロ大聖堂の近くで、便利なところにあった。チェックインした後、夕食をとりに街中へ。オスロは、「食」の町ではないとガイドブックにも書いてあるので、本能のまま、中華か和食の店を探す(笑)。結局、中華料理屋で蕎麦のような海鮮ラーメンを食べた。北欧は物価が高いと覚悟していたが、それほどでもない(とその時は思っていた)。ホテルもだんながネットで安めのところを探しだしたのだが、街の中心なので夜になっても騒々しいことが判明。裏の中庭に面した部屋ならもう少し静かなのだろうが、きっとその分高いんだろうと、この安さには納得したのだった。
翌日は、まず中央駅で明日のフィヨルド観光の切符とオスロカードを購入した後、ムンク美術館へ向かったのだが、残念ながら閉まっていた(泣)。実はここ、1ヶ月位前に盗難にあった美術館なので、「やっているかなあ」と不安に思ってはいたのだが、案の定・・・。仕方ない。時間があったら寄ろうと思っていたアーケシュフース城を観にいくことにした。しかし、どこを歩いても人が少ない。ムンク美術館周辺も、がらーんとした感じだ。これなら悠々とムンクの絵が盗めてしまうかも。夏は観光客が多いんだろうけど、そもそも総人口が455万人しかいない国であることを、しみじみと実感する。

アーケシュフース城から見たオスロ湾 アーケシュフース城 お城の礼拝堂
1299年に建てられたアーケシュフース城は、1527年に大部分を火事で消失して以来長い間見捨てられていたが、1600年代にルネッサンス様式の宮殿として、デンマーク王クリスチャン4世によって再建されたとのこと。美しいオスロ湾を眺めた後、中世の服を来たお兄さんからチケットを買い、中をゆっくり見学した。次にオスロ市庁舎へ。ノーベル平和賞の授与式は、この市庁舎で行われている。内部は壁という壁に絵が描かれ、ヨーロッパ最大とも言われる巨大な油絵も飾られている。ここにはムンクの「人生」という絵もあるのだが、その部屋は何かに使われていたらしく、中に入ることができなかった。1〜2階を一巡りした後、ちょっと休憩。ぼーっとホールを眺めていたら、壁の隅にパイプオルガンが設置されているのを発見。ちょっと不思議な感じがした。
      
オスロ市庁舎 市庁舎内部は壁画だらけ
さて次に、オスロ大学の講堂にはムンクの代表作「The Sun」があるので行ってみたのだが、この講堂も夏季のみのOpenで、入ることができなかった。なかなかムンクに出会えない・・・。少々不機嫌になりながら、国立美術館へ向かう。
ムンク「叫び」 ムンク「マドンナ」

・・・あった。良かったあ。実は、ムンクの絵はそんなに好きじゃないのだが、ここまで来たら何か観たいじゃないか(笑)。「叫び」や「マドンナ」「生命のダンス」などをゆっくり鑑賞。ムンク以外にもゴーギャンやピカソなど有名な画家の作品が展示されていて、なかなか面白かった。
ホッとしたところで、美術館近くにある日本食屋で昼食をとった。だんなは寿司セット、私はカツ丼を頼んだのだが、味はまあまあ。ただしカツ丼の量がすごかったので、半分位だんなに手伝ってもらって、なんとか食べきったのだった。
膨れたお腹をさすりながら、次にフェリーに乗ってビィグドイ地区へ向かう。

ノルウェー民族博物館 1200年当時の木造教会 ヴァイキング船博物館

ビィグドイ地区に入ると、人の気配がなおさら感じられなくなった。かわいらしい家並みを通り抜け、ノルウェー民族博物館へ。ここは、広大な敷地にノルウェー全国から170以上もの建物を集めて展示している野外博物館だ。まず屋内にある展示物を見学した後、外へ。木造建築が多いので親しみやすい。ここでのお目当ては、スターヴヒルケと呼ばれる木造教会だ。ちょっと五重塔を連想させ、興味深い。世界遺産であるウルネスの木造教会まで足を伸ばすことはできないので、これが見れて良かったと思う。野外博物館を出て、今度はヴァイキング船博物館へ。まず目に入るのが、オーセバル船という優美な船。800年代から50年間使用された女王の船で、女王の死後、その遺体や埋葬品を船底に入れ、船ごと埋葬されていたという。船首船尾とも優雅な曲線が施され、特に船首は蛇の形をしている。その部分をアップにしたポスターがあったのだが、売り切れていた。他にも二隻の船が展示されている。さて、夕方近くにフェリーで市庁舎前広場に戻った後、トラムに乗って最後の目的地ヴィーゲラン公園へ向かった。

ヴィーゲラン公園にて 真ん中の塔には121体の人間の彫刻が 怒りんぼうの像
24時間開いている公園なので、時間を気にしなくていいのが良い。ここは数え切れないほどの人間の彫刻が並んでいて、これがまたどういうモチーフでつくったのかと思うような不可思議なものが多く、見ていて飽きない。公園のシンボルであるモノリッテンは高さが17メートルあるのだが、絡まるように人間が刻まれていて、少々気持ち悪い(苦笑)。上手い角度から写真を撮ろうとカメラを構えながらバックしていた私は、危うく階段から足を滑らせそうになった。アブナかった〜。ヒヤッとした。
モノリッテンのある高台を一旦降り、更に奥の方まで歩いていって、芝生の上に腰を下ろす。グループになって走っている人たちが、何度も階段を上り下りしていた。しばし休憩した後、来た道戻り、最後に有名な怒りんぼうを眺め、公園を後にした。
夕食は、ガイドブックに載っていたカフェテリア「カフィストーヴァ」で済ますことに。ところが、メニューのノルウェー語が全くわからない。写真を見せて、なんとかノルウェー風ミートボールをゲット。食べてみたら、羊っぽい味がする。だんながあらためてガイドブックで調べ、もう一度メニューの文字を確認したところ、どうやらトナカイの肉だったようだ。羊やヤギが苦手なだんな。今回、晴れてトナカイも苦手な食べ物リストに載ったのであった。
 


















































































































































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