●タリン '04年9月12日(日)
バルト3国の1つエストニアの首都タリンは、世界遺産にも登録されている古都である。でも、私がこの町に興味を持った理由は、ここがアニメ「魔女の宅急便」のモデルになったところと言われているからである。確かに海の近くで高台があり、時計台ではないが教会の高い塔も見える。なるほどねえ。ただ、パン屋のお園さんの家は木組みで、これだけ見てるとドイツなのかなと思っちゃうんだけどね。
スオメンリンナ島ではなんとか持ちこたえた天気が崩れ、フェリーに乗る頃には雨が降りだしていた。波も高かったようでかなり揺れ、私はちょっと気分が悪くなる。これは天候のせいもあるのだろうが、酔いやすい人は念の為に薬を飲んでおいた方がいいかもしれない。 一時間半後、タリンの船着場に到着。旧市街までは、何やら長い登り階段がある高台を真っ直ぐ行くか、この高台を迂回する道を行くかに分かれる。私達は迂回する道を選択した。 旧市街の入り口には「太っちょマルガレータ」と呼ばれるずんぐりした砲塔がある。昔、監獄としても使われたことがあり、その頃囚人の世話をしていたマルガレータという太ったおばさんに因んで、この呼び名がついたらしい。門をくぐると、情緒あふれる町並みが見えだした。途中、たくさんの花束など供え物が置かれている建物があった。たぶんロシアの大使館か領事館で、あの痛ましいロシア学校占拠事件で亡くなった方々を弔うものなのだろう。 |
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中心となるラエコヤ広場に着いて、さっそく昼食をとることに。中世の雰囲気を残したレストラン"Old
hanza"で、シナモン入りのビールと牛肉のステーキを注文。なかなか美味しかった。民族衣装を着たウェイトレスは流暢な英語を話し、隣のテーブルに座ったパワー溢れるアメリカ人のオバチャン二人連れの面倒を良く見ていた(笑)。食事を終えて、インフォまで歩く。地図をもらったりしていたら、日本人女性が入ってきて、隣の教会でコンサートをやるのか聞いていた。時間はたっぷりあるし、私達も行ってみることにした。料金を払い、展示物を見学した後、椅子に座って待つ。上方にあるパイプオルガンと男性歌手によるコンサートであった。アベ・マリアなどスタンダードな曲も入っていたし、音響効果も思った以上に素晴らしく、楽しむことができた。窓からは日差しが差し込んできている。コンサートが終って外に出ると、今までの曇り空が嘘のような青空が、私達を迎えてくれた。 |
中世の雰囲気満点 |
器がまた素朴な感じ |
青空に映える町並み |
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気分良く、高台にあるお城へ向かう。ロシア正教のアレクサンドル・ネフスキー教会を拝観後、トーンペア城へ。とはいっても現在、国会として使われているので中に入ることはできない。やっぱり天気が良いと写真の写りも良いねえ。展望台からの眺めは、まずまずといったところ。旧市街の奥に無味乾燥な新市街の建物が見えてしまっているからねえ。そこも「魔女の宅急便」的といえばそうだが(笑)。やはり、眺めはクロアチアのドブロヴニクには適わないなあ。 |
トーンペア城 |
アレクサンドル・ネフスキー教会 |
新しそうなオレンジの屋根 |
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さて、大分歩いたので一旦ラエコヤ広場まで戻り、一服することにした。
ちなみに、私が楽しみにしていたものの一つが「看板巡り」。あちこちのサイトで、ステキな看板の写真が載っていたのだ。散策中に見つけた看板を、ここで一挙に公開してしまおう。
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うーんかわいい |
つばめかな |
これは魚がモチーフ |
わんわんわん |
アンティークの店 |
薬事博物館の看板 |
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他のサイトに掲載されていない看板を見つけるのは至難の業なので(苦笑)、かなりダブってしまったが、とても楽しかった。ザルツブルクのような豪華版も良いが、この小洒落た感じがまたとてもステキだったのよねえ。
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