Lubeck
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Bremen
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Hamburg
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Hannover
プロローグ

ブレーメン
リューベック
トラヴェミュンデ
ハンブルク1
ハンブルク2
ハンブルク3
ハノーファー

エピローグ

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●プロローグ

ドイツに住んで3年。ドイツ国内は、それなりにあちこち旅行できたと思う。ただ、北はベルリンより先に行ったことがなかった。ハンブルク近辺は、私達の懸案事項だったんである。今回も、世界遺産であるリューベックやバルト海が広がるトラヴェミュンデ、そしてハンブルクでは高原選手のいるサッカーチームの試合など、盛りだくさんの旅になった。



●ブレーメン
'04年5月20日(木)

ハンブルクの前にブレーメンで途中下車した。メルヘン街道の終着点であり、ハンブルクに次ぐ大きな港町らしいが、海からは50キロ以上も離れていて港町らしい風情はない。ただし貿易によってかなり繁栄したのだろう、マルクト広場には立派な建物がズラリと並んでいる。有名な「ブレーメンの音楽隊」の像(トップの写真一番左)は市庁舎入り口にあった。地下にあるラーツケラーに入り、さっそく昼食をとる。さすがにワインリストは充実していた。ここのステーキは小さいけど程よい柔らかさで、けっこうおいしかった。でも、量のわりに割高だったな。
食後は、パウラ・モーダーゾーン・ベッカーの家(美術館)とロゼリウスの家へ。2つの建物は繋がっているので、両館共通のチケットを買う。パウラの家には、彼女が書いた絵が飾られているのだが、だんなが何を思ったかスタッフ専用のドアを開けて覗いたりして係員から笑われていたことの方が、絵よりも強く印象に残ってしまっている。次のロゼリウスの家は、高価な家具や調度品、クラーナハの絵などが展示されていた。ブレーメンはヨーロッパで一番大きなコーヒー豆の輸入港であり、ロゼリウスはこれによって莫大な富を得たらしい。調度品のロゴマークが黒人の横顔というのがユニークである。目玉の一つであるリーメンシュナイダーの彫刻が、ヴュルツブルクに貸し出されていたのは残念であった。


市庁舎

ロゼリウス・ハウス
[] 音楽隊の各種
バージョン

シュノーア地区

コーヒー商人ロゼリウスの家を出て、彼が中世の町並みを再現しようと作ったベットヒャー通りを、グロッケンシュピールの音に耳を傾けながら散策する。そのままシュノーア地区にも寄って通り沿いのお店を覗いた後、マルクト広場に戻ってくると、先ほどは閉まっていた聖ペトリ大聖堂が開いていたので、中に入り美しい薔薇窓などを見学した。
ブレーメンは他にも海外博物館やサイエンスセンター、植物園など見所がたくさんあるのだが、私達はここでタイムアップ。駅に戻って電車に乗り、ハンブルクへと向かったのであった。

これから3泊する予定のインターシティホテルは、中央駅に近くて非常に便利だった。チェックイン時、4日間有効の乗車券がもらえて超ラッキー。部屋で一服した後、夕ご飯を食べに出かける。お目当てだった日本の居酒屋さんは、残念ながらお休み。明日再訪することにし、近くにあったイタリアンに入った。一応ミシュランで紹介されていると、だんなが調べておいてくれたお店である。ちょっと辺鄙なところにあるんだけど、味はおいしかった。本当は、この後バレエの当日券ゲットをねらっていたのだが、なんかどうでもよくなって、結局ここでゆっくり食事をとることにした。書き忘れていたが、ブレーメンでは荷物を担いだまま観光したのである(美術館ではロッカーに預けたけど)。やっぱ疲れたわ。  


●リューベック 
'04年5月21日(金)

13〜14世紀のハンザ同盟が栄えた頃に、その中心として最も繁栄を極めた町だそうで、旧市街は世界遺産に登録されている。私が持っている地球の歩き方(ドイツ)の表紙がこの町にあるホルステン門(トップの写真 左から二番目)だ。ドイツ人が老後を過ごしたい町として挙げるここリューベックは、坂が多くこの時期でも十分寒いので、冬はもっと厳しいんじゃなかろうか。お年寄りには向かない町じゃないかと思うのだが、町並みは、レンガ造りの建物が並び落ち着いた風情であった。

マン兄弟記念館 聖霊養老院 内部 外側から町を望む
ホルステン門からマルクト広場に向かい左に折れて、ブライテ通りを歩く。ちょっと変わった形の市庁舎眺めた後、マリエン教会へ。ここには、バッハが無断で休暇を延期したほどその音色に酔いしれたという、世界最大級のパイプオルガンがある。しかし戦争でかなり破壊され、現在あるオルガンは新しいもの。戦争前の写真が展示されていて、そこに写ったパイプオルガンには美しい装飾があった。残念なことである。 さて、ブライテ通りをそのまま北へ行くと、トーマス・マンの小説の舞台になり、今はマン兄弟記念館になっているブッデンブロークハウスが見えてくる。外観だけ眺め、次に聖霊養老院へ。ここは13世紀に建てられた福祉施設(救貧院兼病院)で、一部内部を見学できるが、一人一人の部屋が本当に狭い。ベッド一つ入れるだけで精一杯という感じ。こんなに狭くしなくてはならないほど、貧しい人が多かったのだろうか。複雑な気持ちになりながら引き返し、大聖堂まで行って見学した後、一旦旧市街の外に出て川沿いの道を歩いた。この散歩で観た景色が、一番良かった気がするなあ。川に囲まれた町並みは、ちょっとオランダに似ていて、とても綺麗だった。

さて、ここで一旦リューベックを後にして、私達はバスで次の目的地、トラヴェミュンデへ向かうことに。20分くらい待って、やっと私達が乗る2階建バスが来たのだが、私達が待っている場所よりずっと手前で止まった。と、だんながいきなり走り出したので、私もびっくりして後を追う。だが、バスの運ちゃんに"そっちに行くから"とジェスチャーで伝えられ、スゴスゴと戻る。あそこは降車専用だったのよっ。停留所で一緒に待っていた青年に、またもや笑われてしまった。もうちょっと落ち着いて欲しい。 まあ、何はともあれ無事バスに乗り、当然2階の一番前に陣取り、眼前に広がる風景を楽しみながら、30分のドライブと相成ったのであった。

 



































































































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