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プロローグ

ザルツブルク
ザルツブルク1

ザルツカンマーグート
バートイシュル
ハルシュタット

ザルツベルクヴェルク
ケールシュタイン

エピローグ

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●ザルツベルクヴェルク '04年7月22日(木)

6:00に起きて朝の散歩をしようと話していたのだが、目覚めたのは7:00だった。慌てて友人達を起こす。目覚まし時計にも気付かないくらい熟睡していたらしい。サクッとチェックアウトして、バスに乗って駅へ向かう。荷物を預けにロッカーへ行くと、数人の中国人たちが既にたむろしていたのでヒヤッとしたが、空いてるロッカーを見つけてホッ。おつりがないとの表示に慌て、どれがリセットかわからずに適当に押したら施錠されてしまった。1ユーロ損したけど仕方ない。考えてみれば、そのままにしておけばタイムリミットで自動的にリセットされたのだ。ちょっと私、緊張してパニックに陥りやすくなっていたみたい。駅のカフェでパンと飲み物を買い、軽く朝食を済ます。ザルツベルクヴェルクへ行くバスは、定刻通りに出発した。本来は、降車ボタンを押して運転手に知らせなければならない。私達は、行き先を告げてドライバーから直接チケットを買ったからなのか、キチンと降りる場所をマイクで知らせてくれたので助かった。

      
真ん中が滑り台(パンフレットより) 案外似合ってるよ
ザルツブルクを約一時間弱、南下したところにあるこの岩塩鉱は、ドイツ領である。ガイドツアーのみの見学で、まずは鉱夫のユニフォームを着てからトロッコ電車に乗る。課外授業なのか、子供達がわんさといて大混雑(苦笑)。しかも、クラスごとにトロッコに乗った記念写真を撮るため、終るまでけっこう待たされた。もちろん、私達観光客にも記念写真を撮ってくれる。3ユーロだったので、私ら3人は各々この写真を後で買った。トロッコ電車を降りて、すぐまた滑り台で更に下へ降りねばならない。滑り台はなかなかの長さで、しかも後半にもう1回ある。これが作業着を着せられる一つの理由なんだろう。案内のオネエサンはドイツ語だが、英語の説明もスピーカーから流してくれるし、途中のスクリーンによるビジュアルガイドも、英語版をチョイスできるので便利。初期の時代の塩の採掘方法から、機械による最新の方法まで、じっくり見学ができる。合理的に運ぶため塩を水に溶かし、それをパイプで麓の工場に送っていたらしいが、その水が溜まった地底湖を船で渡り、飽和状態のその水を味見させてくれるところもある。  
      
採掘現場 塩が溶けてる地底湖*
最後に、塩の入った小さな入れ物をお土産にもらう。帰りのトロッコ電車まで気が抜けない(笑)、なかなかエンターテイメント性のある楽しいツアーであった。電車を降りたところには、すさまじい顔をして写っている滑り台での写真が待っていた。ディズニーランドみたいだな。土産物屋では、にんにく入りの塩を購入。友達は、さっきもらった小さな容器を、お土産用にとたくさん買っていた。これは、ちゃんと塩の容器として使える、詰め替えも可能な代物。お弁当のときに手軽に持っていける便利グッズだと思う。

●ケールシュタイン '04年7月22日(木)

さて、次はイーグルス・ネストと呼ばれるヒトラーの山荘へ向かう。岩塩鉱のバス停から更に二駅先に行って乗り換える。予定の時間に来たバスは行き先が違ったので乗らなかったのだが、その後バスが全然来ない。本当は一本で目的地まで行けるバスがあるはずなのだが、どうやら夏ダイヤにでも変更したらしい。友達が、一回乗り替えることで目的地に行ける路線をもう一つ見つけ、そのバスが来た時に聞いてみたら「これに乗れ」とのこと。ここで、30分の時間をロスしてしまったのだった。

      
頂上付近 ヒトラーの山荘
結局のところ、乗り換えのために降りたところがイーグル・ネストへの発着場所であり、バス代込みのチケットを買う窓口であった。例え車で来ても、ここに駐車して最後の急な坂道はバスに乗っていかねばならない。私達が麓で待っていたバスは、ここでシャトルバス化していた(苦笑)。更に20分近く待ち、やっとこさ乗ったバスからの景色が素晴らしかったので、期待は高まるばかり。しかし、上に到着すると今度は帰りのバスを予約せねばならない。一時間近く遅れて到着したのだが、帰りのことを考えると一本早いバスに乗った方がいいのではないかと心配性の私は考えた。この日もザルツブルクに泊まるなら問題ないけど、実際は私の町まで帰らねばならないのだ。麓のバスに乗り遅れると、予定している電車にも乗れなくなってしまう。それは絶対に避けたい。少しでも長くいたい気持ちもあるし散々迷ったが、結局一本早い時間を予約。滞在時間は30分になったため、とにかく急いでエレベーターに向かった。
           
金色のエレベーター 崖の上にあるのが別荘
外へと繋がる通路
現在レストランになっているヒトラーの別荘からは、絶景が広がっていた。外に出て、更なる高台を目指す。別荘に向かって右はオーストリアのザルツブルクやザルツカンマーグート、左側はドイツのケーニヒス湖やそれを囲む山々など、360°のアルプスパノラマを堪能することができる。スイスなどの自然と違うのは、麓の町まで見えることだ。「この景色、全てを俺は支配しているのだ」と独裁者が悦に入るには十分すぎる眺めである。友達の話だと、この別荘でのヒトラーの映像が案外多いとのこと。愛人のエバと共によく訪れていたようだ。 本当は、ここで昼食をと思っていたので、それは残念だったが、この景色を観れただけでも良かったと思う。ほんと、ここはオススメだ。金ぴかエレベーターも健在。でも全部金張りというわけではなく、壁はガラスだった。

●エピローグ

早めに麓のバス停に戻ったので、何事もなく無事にザルツブルクへ帰ってくることができた。ちなみに私達が当初乗ろうとしたケールシュタインから麓に下りるバスは、案の定ザルツブルク行きのバスが来る時間までに降りてはこなかった。危うく乗り遅れるところだったよ。私がこんなに心配したのは、もともとの性格でもあるけど、今まで何度もヨーロッパ交通網に裏切られた経験があったからでもある。予定変更なんて、ヘでもないからな。とにかく、大したトラブルもなく済んで本当に良かった(笑)。

 










































































































































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