良い天気に恵まれご機嫌な中、ミラベル庭園へ向かう。サウンド・オブ・ミュージックの舞台としても有名な場所らしいが、子供の頃に見た映画を私はもうあまり覚えていない。思ったよりも小さな庭園だ。奥の階段からはホーエンザルツブルク城が見え、お庭の美しさと相まって絶妙な景色を拝むことができる。ただし、団体旅行者が既にたくさん来ていてウザかった。ここに限らず、どこに行ってもたくさんの人でごったがえしていて、ザルツブルクは一大観光地なのねーと痛感することしかり。またこの時期に、ここを訪れることはないかもしれない（苦笑）。

次にレジデンツへ向かうが、特別行事のため午後からしか入れないとのこと。残念だが仕方がない。今度は大聖堂まで行き、ヨーロッパ最大のパイプオルガンを仰ぎ見た。と、その周りに観光客とおぼしき人たちがウロウロしている。上は宝物館になっており、パイプオルガンにも近くに寄れるようになっているのだ。 時間があるので、日本語のオーディオガイドを借りて見学することにした。　

バスからの眺めは、程なくしてゆったりとした景色に変わっていった。フシュル湖が見えてくると、いよいよザルツカンマーグートに入ってきたという感じがしてくる。こじんまりとした町だが、湖畔のカフェが涼しげでとても気持ち良さそう。こちらまで顔が緩んできてしまうのだった。