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プロローグ

ザルツブルク
ザルツブルク1

ザルツカンマーグート
バートイシュル
ハルシュタット

ザルツベルクヴェルク
ケールシュタイン

エピローグ

travel top
●プロローグ

今回は、私の幼馴染み二人がウチに遊びに来るという話から、私も彼女たちの旅行にちょっとだけ参加させてもらうことになった。最初私が、ミュンヘンから近いし一回行ってみたかったのでザルツブルク&近郊を提案したところ、それならということで彼女達はウィーンから入り、フランクフルトから出るというフライトを抑えた。ザルツブルクは、ウィーンよりミュンヘンの方が近いのだが(だからこそ提案したのだが)、彼女の内の一人が去年もミュンヘンを旅したので、今回はウィーンにしたとのこと。私はザルツブルクからの参加となった。彼女達は英語ができるし、一人はドイツ語もできる。そんなわけで、私も安心して楽しく旅をすることができたのであった。

※このページのTop、及び*が付いてる写真は、友人Yちゃんの手によるものです。


●ザルツブルク '04年7月20日(火)

私の乗った電車は10分遅れで到着。先に着いていた彼女達と、駅の入り口で無事再会することができた。まずは売店でザルツブルクカードを購入。これは、市内の交通機関が乗り放題なだけでなく、私達が行こうと思っていたところが殆ど無料になり、非常にお得だった(24時間券 夏:21ユーロ、冬:19ユーロ)。また、インフォで翌日のザルツカンマーグートに行くツアーについて聞いてみたが、行く場所がある程度決まっていないと困るようなことを言われたので、とりあえずバートイシュルまでのバス時刻表をもらい、まずはホテルへと向かったのだった。ホテルはモーツァルトの家の近くで、便利なロケーションだった。時間があまりないので、とるものもとりあえず、お城へと出かけた。

      
高台にあるホーエンザルツブルク城 お城から見たレジデンツ 城内のマリオネット博物館
ケーブルカーに乗ってお城のある高台まで登ると、ザルツブルクの町が一望できて、なかなかの眺め。城内は幾つかの小さな博物館があり、どこもザルツブルクカードで入れた。その一つマリオネット博物館ではマリオネット劇場の演目案内があり、この日は「フィガロの結婚」だったので観にいこうかということに。ゆっくり見学した後、町まで降りて今度はザンクト・ペーター教会へ。様々な花で彩られた墓地が美しい。教会入り口では何やら準備がされていて、ちょっと興味を引いたが、まずはカタコンベへと向かう。ここは初期キリスト教の祈祷のための洞窟で、側にある崖をくり抜いてつくられている。カタコンベというと地下墓地を想像するが、ここは急な階段を登っていく形だった。中はひんやりして薄暗い。ちょっと薄気味悪い雰囲気だ。
      
ザンクト・ペーター教会の墓地 入り口ではミサ(?)の準備* カタコンベの階段
外に出て、ザンクト・ペーター教会の中に入る。と、祭壇の近くで行列ができはじめた。外は雷を伴う夕立になってしまったので、休憩も兼ねて一体何が始まるのか見ていることにした。鳴り響いていた教会の鐘の音がおさまると、聖書の一節を口にする司祭、それを復唱する人々、という感じでこの行列は動き出し、普段は閉じられている回廊の方へと進み、見えなくなった。私達は回廊の中までは付いて行けず、扉はまた閉まってしまった。地元の人たちの特別な行事だったのかな。
あらためて教会内部を見回すと、ステンドグラスはなく、代わりに大量の絵画が飾られている。まるで、ちょっとした美術館のようだ。
モーツァルトの生家
回廊に向かうミサの列* まるで美術館のよう

雨もやんできたようなので、次はゲトライデ通りを通ってモーツァルトの生家へ向かう。ゲトライデ通りは、沿道に並ぶお店の様々な美しい看板でも有名。それを眺めているだけで楽しくなってくる。モーツァルトの生家は、彼が生まれた建物の4階がそのまま保存されていて、少年時代に愛用したピアノやバイオリン、自筆の楽譜などが展示されている。父親が音楽家だったということもあり、4歳の頃から音楽のレッスンを始めたモーツァルトは、5歳には作曲を試みるなど天賦の才を発揮、この神童ぶりをザルツブルク以外の人々にもアピールしようと、一家はミュンヘンやウィーン、ベルギー、パリ、スイスなど足かけ4年の音楽披露旅行に出かけている。旅行から戻るたびに部屋は手狭になっていき、もう少し広いところへと1773年に引っ越したのが、新市街にあるモーツァルトの家なのである。

モーツァルトの家
ゲトライデ通り 看板がステキ

モーツァルトの家は戦争で一旦壊れ、今あるのは近年復元されたものとのこと。日本語のオーディオガイドがあり、じっくりと見学することができた。 さて次は、近くにマリオネット劇場があるので、チケットを買いに行く。試しにザルツブルクカードを提示してみると1割引になった。一旦外に出て、近くのカフェで一服。喉が渇いていたので、ここで飲んだビールは殊更おいしかった。マリオネットのオペラ劇は、本物のオペラそのままの舞台設定で、人形の動きのなめらかさや舞台装置の精巧さに驚かされた。一度このオペラを観たことがある私は、尚のこと楽しむことができたのだが、他の二人はストーリーが把握しきれてなかったようなので、休憩中にかいつまんで説明した。イタリア語だし字幕はないし、話を知らなければツライと思う。ウィーンでも精力的に旅をしてきた二人は、ちょっとお疲れのようだった。

                 
マリオネット劇場*
ザルツブルクの夜景*
劇場を出たのは22:00ちょっと前。急いで旧市街に戻り、ザンクト・ペーター教会そばのレストランに入った。サラダとリゾット、肉料理をシェアして食べる。最初は少ないかなとも思ったが、食べてるうちにお腹がいっぱいに。とてもおいしかったし大満足。ただ、食べ終わる頃にはけっこう強い雨が降り出してしまった。時間も遅いし止むのを待つのもかったるいので、走って帰ることに。これが、ものすごい大雨で(苦笑)、びっしょびしょに濡れてしまった。一人、寒い寒いと言っていたAちゃんを一番先にお風呂に入れる。私とYちゃんは、むしろ暑いくらいだった。Aちゃんがお風呂に入っている間、Yちゃんと明日の予定を話し合う。結局、最初はどこかのツアーに入ろうと思ったのだが、バスを使って自力で行く方に話が傾いた。そして、インフォでもらったバス時刻表は翌日、なかなかの活躍をみせてくれたのだった。
 









































































































































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