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●プロローグ

●金沢1日目
・近江町市場
・尾張町
町民文化館
菓子文化会館
大樋美術館
・ひがし茶屋街
志摩
懐華楼
宝泉寺
森八(菓子店)

●金沢2日目へ
●白川郷へ
●金沢最終日へ

●エピローグ

           
●プロローグ

ドイツから日本に戻って半年、9月に入りだんなが遅めの夏休みを取るという。久々の日本での旅行、どこに行こうか非常に迷ったが、前から常々行きたいと思っていた金沢に決めた。ただ、金沢だけというのもどうかと思って調べたところ、世界遺産の白川郷がバスで約一時間の近さだということがわかった。 ここも一度は訪れたいと思っていたので、一石二鳥とばかり往復バスの予約を入れる。電車は北陸フリー切符を使用。上野-越後湯沢、越後湯沢-金沢間の指定券も一緒にゲットした。ホテルは、金沢駅西口近くの金沢マンテンホテルに決めて、楽天トラベルから予約。少し前に金沢を旅した友人が、日帰りでここの大浴場に入り、なかなか良かったという話だったので。実際ここは、ミストサウナ、ジェットバス、露天風呂もあり、とーっても良かった。なかなかオススメのホテルである。

さて旅行初日は、7:20頃に上野を出発する新幹線に乗り、越後湯沢で乗り換えた後、一路金沢を目指す。目的地に近づくにつれ、黒塗りの瓦屋根が美しい家々が、畑の中にポツポツと見えてきた。時間がゆったりと流れ、そして裕福そうな感じが見てとれる。さすが加賀100万石(笑)。裕福な中に、そこはかとなく品というものを、車窓から感じ取ることができたのであった。


●近江町市場 '05年9月16日(金)

チェックインは14:00からだったので、荷物だけホテルに預けて、さっそくお昼を食べに近江町市場へ向かう。10分以上歩いて、やっと到着した。中に入ると立派な蟹が売られている。ネットで調べたところ「市場寿し」という回転寿司が有名みたいだったので、声をかけて来たオニイサンに聞いたら、そこから見えるところにその店はあった。その日オススメの、マグロの中落ちやトロサバ(もしくはトロサンマ)はとってもおいしかった。お腹一杯食べて、二人合わせて6,000円近くかかってしまった。市場の中にあるからといって、そーんなに安いわけではないのね。でも、ここで魚を食べなきゃ意味がないとさえ思っていたので満足して店を後にし、市場の中をプラプラと歩いた。築地でもそうだったけど、ここでも魚の生臭い臭いはしない。本当に、日本の魚をさばく技術は素晴らしい。


●尾張町

さて市場を抜けたあとは、黒い瓦屋根の、どっしりした商家が立ち並ぶ百万石通りを歩く。通り沿いにある町民文化館は、元、金沢貯蓄銀行の建物でモダンな内装だったが、翌日コンサートを控えてるとかで、ガランとした雰囲気でちょっと残念。

続いて、ひがし茶屋街方面へ更に歩いたところにある、菓子文化会館に入る。ここに陳列されている和菓子は、味が期待できそうにないものだったり(苦笑)、これって食べられるの?と思うものだったりするのだが、見た目の美しさという点では、執念さえ感じてしまう。そして、こうした職人の心意気は、今後、様々な工芸品に出会う度に実感することになるのであった。

ゆっくり見て周った後、お茶コーナーでセルフサービスのお茶と、入り口で入場券と一緒にもらったお菓子をいただく。ただ、このお茶が飛びあがるほど熱い。ハンカチで湯のみを包まなければ、とても持っていられなかった(苦笑)。テーブルには、金沢のお菓子に関する資料のコピーが置かれているので、それを読んだりしながらまったり。ちなみに、この資料で紹介されているお菓子は、併設されている売店で購入することができる。

●ひがし茶屋街

浅野川大橋を渡り、ひがし茶屋街に入る。キムスコと言われる加賀格子が美しい。ここは東の廓跡で、その風情を今も変わらず楽しむことができる。廓と言っても、いわゆる遊郭とは違い、文人や富豪の高級な社交場であったということだ。さっそく、内部を公開している国 重要文化財「志摩」に入った。

暑い日だったのだが、風の通り道が上手くできているのか、涼しくて気持ちが良い。上品な装飾品にハッとするような赤い壁。庭の緑が青々して本当に涼しげだ。その中でも私は、特に照明器具が気に入ってしまい、たくさん写真を撮ってしまった。

パンフレットを読んでみると、ここでは舞や三弦などの遊芸に限らず、茶の湯や和歌、俳諧などを楽しむ場としても使われていたそう。客、芸妓ともに、それなりの教養と技能が要求される場だったようである。

続いて、懐華楼にも入ってみる。こちらは、志摩よりも豪華で派手な感じ。畳は全て、様々な種類の草木染で作られていて、一部屋ごとに、畳の色が違う。

こちらも照明がステキ。まあ、江戸時代にはなかったものだけど(笑)。
全て見終わった後は、おくつろぎ処で上品なかき氷をいただき、しばしゆっくり休憩した。

懐華楼を出た後は、茶屋街にあるお店を覗きながら宝仙寺に向かって歩いていった。慶長11年に創建された高台にあるこの寺は、摩利支天という武芸の神様を祭っているとのことだが、お目当てはここからの眺め。金沢市街を一望できるのである。お寺の周りを、たくさんある石仏を眺めながら歩いた後、もと来た道を戻った。途中、有名なお菓子屋「森八」があったので中に入ってみる。靴を脱いで上がるので、ちょっと躊躇するが、菓子文化会館でも見たお菓子の型である木型がズラッと並ぶ様は、なかなか壮観であった。ここで、かわいらしいお菓子を買う。

予定したところは、だいたい見終わったので、ホテルに戻ることにした。かなり歩いて周ったので、二人とも結構疲れていたが、最後の力を振り絞って歩く。がんばろう。大浴場が待っている。

途中、大樋焼きの窯元があったので、ギャラリーだけ見せてもらう。茶色い、とろっとした風合いの大樋焼きは、茶道具やぐい飲みをまず連想するが、ここにはモダンな形のお皿も売られていた。でも、当然のことながら高ーい(苦笑)。目の保養だけさせてもらったのだった。

この日は、お昼に食べ過ぎたせいかお腹が空かなかったので、朝食用にコンビニで買ってきたもので夕食を済ませてしまった。それにしても、いいお風呂だった。温泉ではないんだけどね。ホント、疲れが取れたよ。

  




























































































































































































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