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Sylvaner
Pinot Blanc
Riesling
Muscat
Tokay Pinot Gris
Pinot Noir
Gewurztraminer

プロローグ

<ドメーヌ>
Josmeyer
Lucien Albrecht
J.-B.Adam

Charles Schleret
Hugel
Jean Dietrich

Marcel Deiss
Zind-Humbrecht
Paul Blanck

<観光した町>
リクヴィル
カイゼルスベルク
リボーヴィレ

エピローグ

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●ダイス '04年6月10日(木)

予約時間の10:00ぴったりに到着。変わり者で知られるダイス氏は、残念ながら現れなかった。ここは品種別ではなく、品種混合ワインも多く造っていて、中には赤ワインの品種であるピノ・ノワールが入った白ワインもある。これは、別に奇をてらったわけではなく、歴史的にもアルザスは混植の方が古く、品種ごとに醸造する習慣は最近のことなのだそう。しかし、まずは単一品種のワインから試飲を始めた。リースリングの時、だんなも私も香ばしい味(オーク樽)が一瞬広がったと感じたので、それを言ったら新しいワインを抜いてくれた。開けて6日経ってるので味が変わったのだろう、とのこと。なるほど、全然違う。それぞれとても美味しいのだが、畑ごとに混植され、混醸されたワインがここの醍醐味だ。一通り試した後、いよいよ各畑の名で売られているワインのテイスティングになった。

                  
ワイナリー外観 美しいラベル 私のお気に入り 色が濃い赤
Nさんからは、ピノ・ノワールがあれば是非一本買って来て欲しいと言われていた。ピノ・ノワールは生産量が少なく、日本では手に入らない一品(というか、ダイス自体が手に入れにくく、しかも高価)。単一種のボトルはなかったが、もう一種類赤ワインの品種と混醸したものがあったので、それを購入した。写真右のワインだが、ピノ・ノワールにしては色が濃く、味もしっかりとしていた。それにしても。うまい。うまいよ。顔がほころぶよっ。私は、三つある特級畑の一つシェネンブールのみならず、グリュンシュピールという名のワインが気に入った。ほんわり甘いが爽やかな味わいが、フランスの、麦わら帽子が似合う髪の長い少女をイメージさせる。もう一つの特級畑であるマンブールは残念ながら売り切れ。そして、アルテンブルク。この畑も混植の特級畑のはずなのだが、なぜか単一種のボトルしかなく、ちょっとお試しでリースリングを飲んだのだけど、これがびっくりするほど美味しかったっ。リースリングのイメージを覆すような芳醇さである。実は、アルザスワインについてNさんのみならず、私の友達のソムリエにもいろいろ質問して、がんがんメールでやり取りをしていた。その彼が、ダイスを一本買ってきて欲しいと言う。その条件が「甘露なもの」。このリースリングの後、遅摘のものを一本試したのだが、リースリングの方が良いと判断。私の友人には、これを買うことに決めた。 ところで、私達が試飲している間に、東洋人の男性がピノ・ノワールをテイスティングしに来た。自信を持って日本語で話しかける。そして、確かに彼は日本人なのだった(笑)。

●リボーヴィレ '04年6月10日(木)

たっぷり2時間かけて試飲をし、購入代金の合計額にさすがにのけぞりながら(笑)、ダイスを後にした。そしてお昼を食べにリボーヴィレへ。だんなが見つけてきたミシュラン一つ星レストラン"Haut Ribeaupierre"に入る。29ユーロのセットメニューを選んだのだが、お通しから前菜、メインのリゾット、デザート付でこの値段は安いと言える。味も、とても美味しかった。ただ、料理が出てくるのが遅かったけど。

前菜のエスカルゴ メインのリゾット
食後、村の中を散策することに。雨が降っていたので、だんなが傘を取りに駐車場まで行ってくれたのだが、戻ってくる頃には上がってしまった。しっとりと濡れた家並みを歩く。やはり木組みのかわいらしい村だが、壁の色は大人しめ。なぜかジャンヌダルクの家という名の建物があった。一時住んでいたことでもあったのだろうか。9月には「笛吹きの祭り」があり、音楽隊のパレードが行われるのだそう。その時は大変な賑わいになるのだろうな。
      
ジャンヌダルクの家 リボーヴィレの町並み
  

●ウンブレヒト
'04年6月10日(木)

ここのワイナリーは、ちょっとわかりにくいところにある。それでも、なんとか到着。大きな観光バスが止まっていて、そばにいたオジチャンは上半身裸の上にネクタイをしていた。たぶん運転手さんなのかなあ。「暑くてさ〜」と言い訳していた。確かに、この日は30度を越える暑さ。私もずっとタンクトップ姿だった。入り口近くにある工場(?)前で、たくさんの観光客相手に説明している男性がいた。「あの人がオリビエさんかなー」と思いつつ、私達は入り口から中に入った。Nさんからの情報に寄ると、跡継ぎのオリビエはマスターオブワインの有資格者(これまで、世界で300人未満しか資格保持者がいない。日本人は1人もいない。生産者でこの資格を有する人は、世界中でもほとんどいないと思われる)で、Nさんから見ればノーベル賞受賞者のような人だそうな。背が高くハンサムな好青年という感じだ。セクレタリーに確認すると、やはり彼がオリビエさんだった。

                  
ワイナリー入り口 Humbrechtのラベル 事務所内部
このツアー客のせいで、オリビエさんを確保できなかったんだな・・・。仕方ないけど、ちょっぴり残念。私達はセクレタリーの方がサービスで出してくれたリースリングを飲みながら、ワインリストを見て相談。やはり何本か購入した。ここでは結局リースリングしか飲まなかったので、ウンブレヒトのことはあまり語れない。これから、買ったワインを賞味するのが楽しみである。事務所の中には大きな犬が2匹、敷物のようになって眠っていた。でも人懐こくて、私達が帰るときも外まで見送ってくれたのである。穏やかな性格の犬達であった。顔は極上の悪人面だったが。

●ポール・ブランク
'04年6月10日(木)

この日最後のワイナリーがここである。中に入るとランニング姿のオジサンがやって来て、何本かワインを注いでくれた。途中で従業員の女性に代わってしまったが、彼がポールさんなのだった。随分ラフなスタイルでの登場である。ワインを出す順番を、細かく従業員の方に指示していた。ポール・ブランクは日本でもメジャーなワインとのこと。ダイスやウンブレヒトの後だったから尚更なのかもしれないが、かなりすっきりさっぱりした味だ。畑に関する様々な情報を提供してくれて、とても親切だった。

      
Blanckのラベル ワイナリー外観
日本語の資料、日本で出してるお店の名刺やパンフレットまで貰い、2〜3本購入して外に出た。いやー。満喫したなあ。帰りは途中でものすごい大雨に降られたりしたが、家の近くは大丈夫だった。天気の移り変わりが激しい一日であった。

●エピローグ

まあ、この様にしてアルザス・ワイナリー巡りは終ったのであるが、だんながハマッちゃって。今度はドイツのワイナリーだってんで、次の土曜の買出しの後、2件付き合わされてしまった。いや、楽しいんだけど、やっぱり体力がいるんですよ、それなりに。ミシュランのレストラン探しと相まって、だんなの暴走がどこまで続くのか、考えると少々空恐ろしくなってくる私である。

 













































































































































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